大人の趣味の雑記帳

大人の趣味や読書、子供の教育などについて語っていきます。

D40とD7500。カメラと私。

どうも、こんにちは。ryotsです。

皆さん、「写真」を楽しんでいますか?3月と4月は卒業式と入学式のシーズン。出会いと別れ。成長と旅立ち。素敵な思い出はいつもカメラとともに。今日は私のカメラの歴史を語っていきたいと思います。

初めてのカメラ「写ルンです

皆さんは一番初めに手にとったカメラを覚えているでしょうか。私が一番初めに使ったカメラは、「映ルンです」というレンズ付きフィルムカメラでした。現在30歳以上の方は誰しもが使ったのではないかと思います。多分私が大学生だった200X年頃までわりと使われていたんじゃないかな。それくらいお気軽で、まさに革命的なカメラでした。だって駅の売店でもコンビニでもどこでも手に入るんだから。本体は1000円くらいで24枚くらい取れたでしょうか(現像代は別です!)。

www.fujifilm.com

フィルムカメラとは、その名の通り、レンズから光を取り込んでフィルムに感光させて像を映し出すカメラのことで、写真にするにはフィルムから現像する必要があります。今ではチェキなど、その場で現像できたりしますが、昔はカメラ屋の暗室で現像してもらうのが一般的でした。現像するまではちゃんと撮影できていたか分からず、まさに撮影も1発勝負でした。

なお、映ルンですといえば、大学生の頃、サークルの合宿で酔い潰れてみんな寝てる明け方、広間の片付けをしながら、置き忘れられた誰のともわからない「映ルンです」でひたすら面白写真を撮っていったことを思い出します。あれらはちゃんと現像されたのでしょうか。

カメラ付きケータイの登場

さて、次に革命的なカメラといえば間違いなく、携帯電話のカメラでしょう。私が高校生の頃(2000年)、今は懐かしきj-phoneからカメラ付きのケータイが発売され、中高生のコミュニケーションの方法はガラリと変わりました。携帯電話にカメラという最強の組み合わせはここから生まれ、今のスマホ全盛の時代につながっていきます。今からするとびっくりするくらい粗く小さな画像(11万画素!)でしたが、我々はその技術の進歩に驚いたものです。ちなみに、私が高校生のときは、ドコモ、j-phoneツーカー、そしてエッジ(PHS)が携帯キャリアの定番でしたね。

k-tai.watch.impress.co.jp

携帯電話の発展とともにデジタルカメラも進化していきました。今の世代には信じられないかもしれませんが、その当時カメラといえばフィルムカメラが一般的だったのです。一眼レフも当然フィルムカメラが主流でした。

ニコンD40との出会い

そして、2006年、ついにNikonからD40というデジタル一眼レフが発売されました。私が大学生の頃です。一眼レフにも関わらず、安価で軽量、見た目もカッコ良い。そしてデジタル。一眼レフ人口を広げたまさに革新的なカメラでした。重さはわずか約475gで、当時の一眼レフは800gとか普通にあったので驚くべき軽さです。(今のミラーレスは300g代の機種もあるので技術の進歩は目を見張ります)

【D40】

www.nikon-image.com

私もバイトでお金を貯めて中古のキットレンズ付きD40をようやく手に入れました。4万円くらいだったと思います。あまりに売れたので中古品が沢山出回っていました。初めての憧れの一眼レフ。その当時はf値やら露出補正、ISO、ホワイトバランスなんてほとんど分からずに撮っていたけれど、とにかくシャッター音が心地よく、撮影した写真のボケ感に心底感動したことを覚えています。これがNikonと私の本格的な出会いでした。(価格コムで見てみたら、満足度4.77!すごいですね)

ニコン再び。D7500と私

その後月日は流れ、D40がお蔵入りして久しくなった2019年、ミラーレス隆盛の時代に、私が選んだのはニコンの一眼レフ「D7500」でした。APSCですが、ミドルクラス一眼レフにふさわしい高性能で、夜間高感度も抜群、私の頼れる相棒となりました。幸いなことにニコンの一眼レフ用レンズは中古で大量に出回っており、割と安価で素晴らしいレンズが手に入ることも購入の決め手になりました。大三元レンズも十分手が届く範囲となり、私は標準と望遠の大三元や、広角、望遠レンズなど一通り揃えて写真を楽しんでいます。

www.nikon-image.com

レンズにはお金をかけるべし

これからカメラを始める方、始めたばかりの方に一つアドバイスするとしたら、「カメラ本体よりもレンズにお金をかけろ」です。単焦点レンズの良さは言うまでもないですが、f通しレンズの使いやすさは使ってみないとわかりません。そしてf2.8の大三元レンズなら暗めの体育館でも思った通りに撮ることができ、私は衝撃を受けました。屋外であればf4通しの小三元レンズでも十分okです。もちろん、キットレンズでも設定をしっかりすれば素晴らしい写真が撮れます。でも、良いレンズほど自由度が高く、また素人でも簡単に良い写真が撮れるようになるのは間違いありません。

ミラーレスや一眼レフ買ったものの挫折しがちなのは、とりあえず撮ってみた写真がiPhoneの写真よりも暗くイマイチでがっかり、ぜんぜんボケないし、それなら携帯性にすぐれたiPhoneで良いじゃん、というのがよくあるパターンではないでしょうか。キットレンズを使いこなすにはテクニックがいるし限界もあります。それならキットレンズは買わずに、その分良いレンズに投資しましょう。カメラ+大三元または小三元の標準ズームの組み合わせの中から、あとはお財布と相談して買えるものを買いましょう。カメラ本体はAPSCで十分です。良いレンズはフルサイズにも使い回せるので、カメラに本格的にはまったらフルサイズ機を追加で購入しましょう。APSCは焦点距離がフルサイズの約1.5倍になるので、実は運動会で大活躍します。最近のAPSCは性能が素晴らしく、コンテストに出品するのでもない限りはAPSCで全く問題ありません。運動会では、望遠ズームをつけたAPSC機と、標準ズームをつけたフルサイズ機の2台あれば、どんなチャンスを逃しません。そういった意味でもAPSC機を初めに買うことには意味があります。

これからのカメラ選び

では今おすすめするとしたら、ニコンと言いたいところですが、やはり今はSonyのミラーレス機になるでしょう。Sonyはミラーレス界のパイオニアであり、レンズが本当に豊富で、カメラの性能も非常に優秀です。今ならα6400+タムロン大三元標準ズームレンズの組み合わせが、20万円ちょっとで手に入ります。サードパーティ製の大三元望遠ズームレンズをさらにつけても30数万円なので、フルサイズ機であるα7ivの本体とほぼ同額になります。先ほど述べたとおり、一眼カメラはレンズが命なので、フルサイズ機にキットレンズをつけただけではその良さが十分に発揮されません。とはいえ、フルサイズ機に良いレンズをつけようとすると40〜50万は軽くします。私も動画撮影用にSonyのZV-E10というエントリー機を所有しておりますが、それでも最新のiPhoneよりも綺麗な写真が撮れますので、α6400であればきっと満足したカメラライフを送ることができるでしょう。

pur.store.sony.jp

一眼レフの終焉とこれからのカメラ

そしてついに、時代の流れには勝てず、2022年、ニコンが一眼レフの開発から撤退することを表明し、デジタル一眼レフの全盛はわずか10数年で幕をとじることになりました。ついにミラーレス全盛の時代です。ただ、これまでの歴史を振り返ると、ミラーレスも20年後には新たは革新技術により過去のものになっているかもしれません。次の時代のカメラはどんな機能で、どんな形をしているのでしょうか。

一つ言えることは、デジタルカメラの大部分は、スマートフォンに取って代わられるということです。すでにセンサーサイズが1インチのスマートフォンが販売されています。1インチというのは、ミドルクラスのコンデジやハンディカムと変わりません。なんという進化でしょうか。いずれAPSCサイズのスマートフォンも販売されるようになるかもしれません。それに合わせて、レンズもどんどん小型に進化していくことになるでしょう。スマホカメラの弱点である望遠機能もすぐに備わっていくでしょう。そうなると、ほとんどの人にとって、スマートフォンのカメラで事足りることになります。さらに進んだ未来には、スマートフォンで撮った写真をAIが自動的に最適化・加工して、今までのように見たままを写し取るのではなく、人がより良いと思うような画像を作り出すようになるのではないでしょうか。シャッターを切らずとも写真が作られるようになる、想像が現実を超える日もそう遠くないのかもしれません。

それでも私は、単体でのカメラという存在はこれからも生き残っていくと思っています。いまだフィルムカメラを愛用している人がいるように、ミラーレス全盛のこの時代に私が一眼レフを愛用しているように、いくら技術が進歩しようとも、最先端のものがすべての人にとって最適というわけではありません。それを人は、"時代遅れ"と呼ぶかもしれませんが、初めてカメラをもった時の感動というのは人の心に残り続けていくのだと思います。

私も次に買うとしたら間違いなくミラーレスになるでしょう。本体が軽い、レンズも軽い、AFも優秀、狙ったとおりの写真が撮れる。それでも、堅牢なボディ、心地よいシャッター音、ファインダー越しの絵、それらは何よりも替え難く、そして学生時代のデジタル一眼レフへの憧れは私の中で消えることなく心に残っています。その青春の余韻を、カメラの重みとともに少しでも長く味わいたいと思います。

さて、週末はどんな写真が撮れるでしょうか。みなさんも素敵なカメラライフを送ってくださいね。ではまた。